世界に愛されるスタジオジブリの映画
子どもの頃にジブリ映画を見たときよりも、大人になって見返したときの方が泣けたりしませんか?
子どもの頃と見方が変わるジブリ作品は何度も見ても飽きません。
キャラクターの感情への共感や内容の理解度があがり映画に深みがでてきます。
私もジブリはビデオテープが擦り切れるほど何回も見ました。
同じ話なのに何度見てもいいと思わせてくれます。
ジブリの泣ける作品を今回紹介していきます。
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>>ジブリ公式サイト
常識の範囲内でお使いくださいとメッセージが添えられています。
目次
7位 となりのトトロ
出典:ジブリ公式サイト
1988年 86分
あらすじ
大学で研究職をしているお父さん、姉のサツキ、妹のメイの草壁一家3人で自然豊かな田舎に病気のお母さんのために引っ越してきました。
トトロと出会い、サツキとメイの不思議な体験を描いた物語です。
感動ポイント
お母さんが不在の中、サツキはたくましく前向きです。
しかし、メイがいなくなってしまって泣くシーンには心打たれます。
サツキは本当は年相応な女の子で不安な内面が描かれていて、探すシーンは息遣いも鬼気迫るものがあります。
エンディングでは、サツキがお母さんの前では子どもになる描写にホッとします。
お父さんに見せる顔とお母さんに見せる顔が違いますね。
子どもの頃は、メイに感情移入して押し付けがましいサツキがあまり好きではありませんでした。
中学生くらいになると、サツキに感情移入してわがままに行動するメイがあまり好きではありませんでした。
大人になって見ると、お母さんのために一生懸命なサツキもメイも好きになり子どもの心情がリアルに描かれているなと思いました。
はじめてトトロに会ったとき、メイはサツキとお父さんに言うけど会えませんでした。
「いつでも会えるわけじゃないから、会えたのはラッキーなんだよ。」と声をかけてくれるお父さんもとても優しいですね。
昭和30年代の田舎の自然の美しさが魅力的に描かれていて、田舎者には染みます。
子どもの頃には、自分もトトロに会えるかもと思っていました。
都市伝説ではトトロは死に近い存在と言われています。
しかし、メイとサツキは子どもだからトトロが見えたということにしておきたいです。
6位 ハウルの動く城
出典:ジブリ公式サイト
2004年 119分
あらすじ
父親の帽子屋で帽子を作って生活していた18才のソフィー。
荒地の魔女の呪いで90才の老婆にされてしまいます。
気弱だけどハンサムな魔法使いのハウルと出会って、魔法を解くために足がある動く城で生活をします。
感動ポイント
荒地の魔女にかけられた呪いで、ソフィーは老婆の姿になってしまいます。
素直に感情を表すときや自分に自信を持って生き生きとしているときは、ソフィーは若い姿に戻ります。
魔法が時間と共に弱まったのかと思っていました。
しかし、本当はソフィーの内面が外見に現れる魔法だったのかもしれないと思うようになりました。
魔法が解けるシーンがないので、自分でしか解けない呪いをかけられたのかもしれないですね。
戦争に対するハウルの考え方がよかったです。
誰が悪いのではなくて、戦争自体がよくない。
ジブリの日本を描いた世界観も好きですが、ハウルの動く城ではヨーロッパの街並みも美しいです。
1回見ただけでは理解できない映画です。
子どもには壮大なストーリーで、大人だといろいろな考察をして楽しめる作品です。
5位 耳をすませば
出典:ジブリ公式サイト
1995年 111分
あらすじ
読書好きな中学3年生の月島雫(つきしましずく)は、図書館で借りる本の貸し出しカードにはいつも「天沢聖司(あまさわせいじ)」の名前があります。
会ったこともない彼の存在が気になる雫。
青春時代の将来への不安や甘酸っぱい恋愛を描いた映画です。
感動ポイント
思春期の甘酸っぱさを思い出させてくれる作品です。
聖司は夢を叶えるためにどんどん進んでいくのに、雫はすべては霧の中でジタバタします。
「頑張っている人に頑張ってて言えないもん。」
という雫のセリフが好きです。
自分自身への未熟さへの苛立ちがとてもストレートに表現されています。
将来への葛藤。
乗り越えた今だからこそ、その凄さがわかります。
高校受験をしたくないという雫に、「やってみなさい。でも、人と違う道を行くのは楽じゃない。」と厳しくも背中を押してくれるお父さんが素敵でした。
作中の歌がとても好きすぎです。
現在は図書カードなんてないから、もうそんな風には出会えませんね。
残念ですが、このアナログ時代の恋愛は何度も見たくなります。
現代っ子には伝わりにくいですが、将来への葛藤は共感できると思います。
4位 魔女の宅急便
出典:ジブリ公式サイト
1989年 102分
あらすじ
13才になったキキは魔女の修行のため黒猫のジジと新天地を探します。
港町のコリコ街へ行き、おソノさんの家で居候しながら宅急便の仕事を始めます。
感動ポイント
子どもの頃から何度も見た作品ですが、本当は黒猫のジジは喋らないということに気がつきませんでした。
キキの心の中の投影が、ジジとの会話でした。
最後ジジがしゃべらなくなったのが、寂しいですがキキの成長なんですね。
挫折から成長までの過程が素晴らしいです。
見事にスランプを乗り越えて自信を持って乗り越えていく。
社会人になってからみるともっと深さがわかる作品です。
魔法が弱くなりスランプ状態のキキ。
才能がなくなると、まるですべてうまくいかないかのように思えます。
絵描きのウルスラがスランプのときの話をします。
「描きたくなるまで描かない。自分だけの絵を描きたい。
誰かの真似じゃないんかないかって。」
なぜかここで泣けてしまいます。
最後に、キキがまたホウキで飛ぶことができてトンボを助けるときは良かったと泣けますね。
ニシンのパイが子どもの頃は美味しそうに見えていました。
でも、レシピを見るとそんなに美味しくないのかも?と思ってしまいます。
何度見てもニシンのパイを届けたのに、「これ好きじゃないのよね。」のセリフにキーッとなります。
大人になっても心が狭いままです。笑
3位 風の谷のナウシカ
出典:ジブリ公式サイト
1984年 116分
あらすじ
「火の7日間」と呼ばれる大戦争から1000年後の世界。
マスクをしないと生きられない腐海になってしまいましたが、人類の争いは止まりません。
その中で、小国「風の谷」のナウシカが戦っていく。
感動ポイント
最初から強いタイプの主人公はジブリではめずらしくて、子どもの頃はナウシカに憧れて好きでした。
大人になって見ると、ナウシカの強さ故の恐怖心の描写に気がつきました。
生き物や植物への優しさに、心を鷲掴みにされました。
1番怖いのは人間って思い知らされます。
最後の王蟲の群れに立ち向かうシーンは子どもの頃から泣けます。
でも、泣ける理由がよくわかりませんでした。
守るものがある覚悟に泣けたんだなということがわかりました。
原作のほんの一部が映画化されたなんて信じられません。
もっと壮大な話を映画の限られた時間で表現してしまいました。
原作ではクシャナが魅力的に映りますね。
映画ではクシャナについて詳しく描かれていないですしね。
2位 もののけ姫
出典:ジブリ公式サイト
1997年 133分
あらすじ
タタリ神にかけられた呪いを解くため西へ旅立った少年アシタカ。
アシタカは、人間でありながら神々の側につくもののけ姫と呼ばれる少女サンと出会います。
感動ポイント
アシタカは魅力的なキャラクターで、すごく惹かれます。
限りある命を他人のために燃やすアシタカに心動かされます。
人間の愚かさ、自然との共存について考えさせられる映画です。
宮崎駿監督が、
「これからの時代色んなものを背負って生きていかなくてはならないのが若者の宿命。だからこんな暗い主人公を作るしかなかった。何でもかんでも明るければいいというのは嘘だ。」
と語ったことを聞いてからこの作品のイメージが変わりました。
正直、グロいシーンが多くそんなに好きな映画ではりませんでした。
改めて見てみると、室町時代の日本を舞台にして「生と死」が描かれている世界観に感動しました。
1位 千と千尋の神隠し
出典:ジブリ公式サイト
2001年 124分
あらすじ
両親の仕事のため10才の千尋は引っ越すことになります。
その途中、不思議なトンネルに迷い込みました。
千尋はブタにされてしまった両親を助けるために、少年ハクの助けを借りながら湯屋で働きはじめます。
感動ポイント
最初は気怠そうにしてて、もうどうでもいいやみたいな感じの千尋が成長していくのが励まされる映画です。
今までのジブリにはいないすごく不器用な千尋が、ひとりで不安そうにしながら成長していくところがうまく描かれています。
はじめは挨拶すらできない千尋が、だんだん礼儀正しく強くなっていきます。
最後は目に強さが宿っていて、全然顔つきが変わります。
千尋がハクからもらったおにぎりを食べながら泣いているシーンに、うるうるきます。
決して振り返ってはいけない。
入っていたトンネルと出て行ったトンネルが違うのはどういうことだろうと、また見たくなる映画です。
番外編:子どもときから泣ける
火垂るの墓
出典:ジブリ公式サイト
1988年 88分
あらすじ
昭和20年の終戦間近の夏、空襲によって家を焼け出され母を亡くします。
14才の清太と4才の節子の兄弟は親戚の家に身を寄せますが、折り合いが合わず2人で出ていきます。
ふたりで貧しくも楽しくときもありますが、、、
子どもから大人まで泣ける作品です。
子どもの頃は、悲しくなるのがわかって怖くて見れませんでした。
でも、今になって思うと子どもの頃に見ておいて良かったなと思いました。
大人になってこの作品に向き合うと、みんな生きることに必死なのがわかりました。
お母さんを亡くして親戚の家に行くことになりますが、居場所がなく居心地が悪くなりました。
子どもの頃は親戚のおばさんを意地悪だと思いましたが、その時代は生きることにみんな必死だったと気がつきました。
また、幼い兄弟がふたりで生きていけるほど甘くなかったと思いました。
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最後まで読んでいただきましてありがとうございました。
ジブリの泣ける作品が知りたい!