ジブリは名言の宝庫!?大人になったらわかる深くて響く言葉

1984年公開「風の谷のナウシカ」の成功を機に、1985年「天空の城ラピュタ」製作時に宮崎駿監督が設立されたスタジオジブリ。

「千と千尋の神隠し」「もののけ姫」「ハウルの動く城」などの代表作があり、

現在も多くの人の心を惹きつけています。

子どもの頃に見たジブリ作品が大人になってから見ると同じ作品でも見え方が違いませんか?

今回はそんな心に響く深いジブリのキャラクターの名言を集めてみました。

一部迷言もピックアップしました!

天空の城ラピュタの名言

 1986年公開

空から少女シータが降ってくるのを見つけた少年パズー。

ラピュタと呼ばれる空に浮かぶ城を舞台にシータとパズーが勇敢に悪に立ち向かっていきます。

40秒で支度しな。 ドーラ

パズーがドーラの仲間になりシータを助けにいくと決まり、ドーラが「40秒で支度しな。」と言います。

この40秒でパズーは今の生活を捨てて新しい環境に飛び込むことになります。

サクピリカ

ドーラ、本当はいい人なんだと思った粋な一言。

40秒と短い時間で、その間に戻ってこれるかわからないから鳩を逃すパズー。

決意の40秒で、お父さんの見たラピュタの存在、シータを助けに行きたいという想いで人生が動きました。

印象に残っている人も多いと思います。

バルス。 滅びの呪文

有名すぎる名言です。

ラピュタを自分たちで終わらせるしかないと、昔教わった滅びの呪文をシータとパズーは手を合わせて唱えます。

サクピリカ

実は一度言ってみたかったジブリの名言ランキング上位(!?)「バルス」

将来が見えないけど、前に進むしかない自分を後押しするときに心の中で「バルス」って言ってみてください。

親方!空から女の子が。。。 パズー

シータが飛行船から地上に落ちてきたのを見つけたパズーは親方に言いますが、機械が壊れて相手にされません。

もう一度言いますが、それどころではありませんでした。

サクピリカ

生きているうちにこのセリフを言う確率は限りなくゼロに近いです。

まず女の子が空からふわっと落ちてくることは人生で起こらないと思いますが、なぜか頭に残る言葉です。

日常生活でもし常識ではありえないことがあった場合は、このシーンのように1回では通じないと思います。

そんな時は2回言ってみましょう。

パズーがシータと会ったことからお父さんが見たラピュタはやっぱり存在したことを知ることになりました。嬉しかっただろうな思います。

シータを守るために人生かけて頑張る姿が素敵でした。

ドーラたちがパズーとシータに助けて戦い、空中海賊ということを忘れてしまいます。

魔女の宅急便の名言

1989年

13才になったキキは魔女の修行のため黒猫ジジと一緒に家を出て、新天地湊町のコリコに住みます。

そこで出会った人に支えられながらスランプを乗り越えて成長していきます。

笑顔よ! 第一印象を大事にしなきゃ。キキ

コリコ町に到着していろいろな人がキキたちをみていて、黒猫のジジが「みんな見てるよ。」と言い、キキが返した言葉です。

サクピリカ

初対面の人に会うときに第一印象は本当に大事ですね。

13才のキキが言うこのセリフが好きです。

大人になってからキキのお母さんの教育の良さを感じます。

描くのをやめる。散歩したり、景色をみたり、昼寝をしたり、何もしない。そのうち急に描きたくなるんだよ。 ウルスラ

キキが魔法が弱くなってスランプに陥り、街に来ていた絵描きのウルスラに会います。

落ち込んでいるキキにウルスラが言ってくれた言葉です。

サクピリカ

誰にだって伸び悩むことがあります。

才能あるって思っていたことが急に伸びなくなり楽しくないって思ったときは休んでもいいんだなと思える名言です。

自分が本当にやりたいことだったら必ずまたやりたいと思えます。

無理に続けなくていいって、落ち込んだときに自分にかけたい言葉です。

才能を活かした仕事だろ。ステキだよ。

自信をなくしたキキにトンボが言います。

サクピリカ

本当に思ったことを言っているんだなってことが言葉からも行動からも伝わるのがトンボというキャラクターの良さです。

素直で率直なですね。

夢を持ってキラキラして、都会に出て挫折して悩み抜く姿は自分にも重なります。

大学や専門学校を卒業して、よし!社会人として夢もって頑張ろうと思ったらそんなに甘くないことを知り、思うような結果が出ないこともあると思います。

好きな仕事だと思っていたのに、スランプで自分に自信がなくなって何をやってもダメで、、、

挫折したときにみると魔女の宅急便は頑張る勇気を与えてくれます。

乗り越えた先にキキが自分を少し自信が持てたのがよかったです。

千と千尋の神隠しの名言

2001年公開

家族の引越しのため新しい土地に行くことになった千尋。

森の中の不思議なトンネルに入り、両親は豚になり、ひとり取り残された千尋は帰り道がわかりません。

少年ハクと出会い、湯婆婆の湯屋で働くと言われ、働きながら両親を救い出すために困難に立ち向かっていきます。

ここで働かせてください。ここで働きたいんです! 千尋

湯婆婆に初めて会いにいき、働きたいという千尋に働きたくなるように仕向ける湯婆婆との攻防。

坊が暴れ出し、なだめようと必死の湯婆婆に畳みかけた千尋の勝利で湯屋で働けることになりました。

サクピリカ

ハクが言った「忘れないで、私は千尋の見方だからね」という言葉で千尋は頑張れましたね。

働き始めて千尋はどんどん変わっていきます。

最初、けだるい表情をしていた千尋がたくましい表情になり顔つきが変わっていきます。

手ぇ出すならしまいまでやれ! かまじぃ

ボイラー室で働くかまじぃに会いに行った千尋。
沢山のススワタリが石炭を運んでいますが、重みに耐えきれず1匹が潰れてしまいます。
それを手伝おうと石炭を持つがどうしていいかわからずに、「どうするのこれ、ここに置いといていいの?」と聞く千尋にかまじぃの一言。
みんな千尋が手伝ってくれるなら他のススワタリも潰れていきます。
サクピリカ

人にはそれぞれの役割があります。

親切のつもりで助けたけど、実は相手のためには何にもならなかったことってありますよね。

相手のために手伝わない勇気ってか!深いですね。

最初はとても頼りなかった千尋がハクや両親を助けたるために立ち向かっていく姿に励まされます。

千尋の不器用さってお茶目でほっとけない感じがしますね。

だからリンさんはつい千尋の世話を焼いてしまうのですかね。

失敗しながらどんどん自分の意思で行動していくところがいいです。

やってみたいことがあるけど、なんかきっかけがないなーと思っているときに見て欲しい作品です。

となりのトトロの名言

1988年公開

病気のお母さんんのため引越しした草壁一家。

そこでサツキとメイはトトロと出会い不思議な体験をしていきます。

お母さんの病院に行く途中に迷子になったメイを見つけるためにサツキはトトロに会いにいきます。

夢だけど夢じゃなかった! サツキとメイ

トトロに傘を貸したお礼にもらった木の実をサツキとメイは庭に植えたけど、なかなか育ちません。

夜、トトロが庭にいるのを見つけたサツキとメイは庭に出ていきます。

トロロの不思議な力で芽が生え、巨大な木となります。

翌朝、目が覚めたふたりは庭に出て芽が生えているのを見つけて言った言葉です。

サクピリカ

すごく頭に残るリズムで「夢だけど夢じゃなかった!」で印象に残るセリフです。

巨木になって空を飛んだのは夢かもしれないけど、芽が生えたのは事実です。

そう、まさに夢だけど夢じゃなかった!というわけです。

トトロは実在するっていう確信をもてた出来事ですね。

トトロのラストシーンを覚えてますか?

トトロは都市伝説をよく耳にしますね。

死が近い人にしかトトロは見えない

ネコバスは死へバス

なぜとうもろこし(トンモロコシ)を病室に置いていったのにお母さんに会わなかったのでしょうか?

トトロは死神ではなく、トトロの歌にあるように「子どもの時にだけあなたに訪れる不思議な出会い」という存在であって欲しいです。

耳をすませばの名言

1995年公開

読書が大好きな中学生3年生、月島雫(つきしま しずく)は図書館で本を読むといつも天沢聖司(あまさわ せいじ)という名前が図書カードに書いてあります。

天沢聖司ってどんな人なんだろうって思う雫。

恋と進路に悩む月島雫の葛藤がとてもリアルに描かれていてジブリ作品でも女子に根強い人気の作品です。

月島雫が書いた物語が「猫の恩返し」(2002年公開)という設定です。

やな奴、やな奴、やな奴! 違う!お前なんかじゃない! 月島雫

聖司のことを思い出し、雫が言う言葉です。

サクピリカ

雫のやな奴!=試着室でその人のことを考えたら好きみたいな現象が起こっていますね。

実は雫のことが気になって仕方ない聖司は、雫より先に本を借りたりしてアプローチしていたんですよね。

自分の信じるとおりにやってごらん。 でもな、人と違う生き方はそれなりにしんどいぞ。 何が起きても、誰のせいにもできないからね。 雫の父

受験を控えた雫は、物語を書くのに没頭して成績も大きく下がります。

高校受験しないと言ってお姉さんとケンカしたりします。

お父さんが現実の厳しさを伝えつつ、雫の夢を後押ししてくれます。

サクピリカ

「人と同じ道を進まないといけないのか、自分の夢を追いかけていいのか」と自分は何にもなれないと苛立ちや焦りを雫は感じます。

悩みながらも進んでいく姿に共感しました。

自分だけの夢を持っている聖司はとてもカッコよく見えて比較すると辛いですよね。

自分より頑張っているヤツに、頑張れなんて言えないもん。 月島雫

聖司がイタリアに2ヶ月間行くことを知った雫は、夕子に相談します。

夕子にアドバイスをもらいますが、聖司にどう接していいかわからない雫が言った一言。

サクピリカ

聖司がすでに頑張っているのがわかってるから頑張ってとは言えない雫。

でも、自分は努力の方向がわからずにもがいている雫。

そんな自分に言われても嬉しくはないだろうし、心から言えないですよね。

とても複雑な心境ですね。

学生時代の葛藤を思い出せる数少ない作品です。

将来やりたいことがはっきりと決まっている聖司に比べて、どうしたらいいかわからず前に進めない雫。

将来への葛藤と自分だけ取り残される恐怖と戦いながらも、自分の道を苦しく決めていく大事さを教えてくれます。

物語を書くけど自分に才能があるかもわからなくて、そんな焦燥感のなか書いた物語は粗削りでしたが将来を決めてくれるものでした。

風の谷のナウシカの名言

1984年公開

人類は巨神兵を作り出し、「火の7日間」という戦争をくりげます。

その1000年後の世界がナウシカの舞台です。

巨神兵は街を焼き尽くし、森は猛毒でマスクをしないと入れない死の森、腐海となります。

ナウシカは風の谷を守るために戦います。

私、自分が怖い。憎しみにかられて何をするかわからない。もう誰も殺したくないのに。 ナウシカ

ナウシカは腐海の植物を地下室で育てていて、その地下室でユパに言った言葉。

父のジルがトルメキア軍に殺されてしまい、怒りで我を忘れてナウシカはトルメキア軍の兵士を殺してしまいます。

サクピリカ

ナウシカは、人や動植物にすべてにやさしいのに怒りで我を忘れる怖さを打ち明けます。

また同じことが起きないだろうかとの不安もあるかもしれません。

王蟲の怒りを自ら納めようとするので、怒りや憎しみから何も生まれないのをナウシカが1番わかっているのかもしれませんね。

戦争をするということがどういうことなのか、戦争後の世界と自然の様子からメッセージとして読み取れます。

ナウシカは大人になってから見るともっと深みを増します。

ジブリでは珍しく女性の主人公が最初からたくましく使命感があるキャラクターでナウシカはカッコいいです。

ナウシカは聖人のようですが、憎しみなど暗い部分もあり人間らしい葛藤があります。

漫画でナウシカを読んでみると、映画はごく一部を抜き出した作品なんですよね。

詳しく知りたい人は漫画版を読んでみると風の谷のナウシカの印象が変わります。